抗菌薬(抗生物質)の飲み方について
2015.03.25更新
抗菌薬は痛み止めのように一度だけ服用すればいいというわけではありません。
服用後、血液中に溶け込んで有効な濃度で有効な時間を維持しないと効果はありません。
毒性の発現を最小に抑えつつ、最高効果を得るように考えて処方しています。
1.時間依存性抗菌薬:薬剤が細菌の発育阻止発育阻止最小濃度以上を長く保つことで効果がある薬剤。
一日の投与総量が同じならば小分けにして投与することで効果を保てます。
一日あたり三回に分けて服用するもの(サワシリン、フロモックスなど)
2.濃度依存性抗菌薬:小分けにするよりもまとめて一回投するほうが高い濃度が得られて効果がある薬剤。
(ジスロマック、クラビットなど)
薬剤に応じて適切に服用しないと、効果が出なかったり耐性菌を増やしてしまうことがあるので、
処方された薬はちゃんと指示とおりに正しく服用するようにしましょう。
歯の治療前に読もう 著 伊藤 孝訓 クインテッセンス出版 より
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